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ちょっと こぼれ話(1)

2016.06.20 Monday

なめし について

 

栃木レザー社は 『ピット槽なめし』

その他の国内タンナーの殆どが『ドラムなめし(タイコなめし)』です。

なめし方の違いについて、よくお問い合せを頂くので、

以下にまとめてみました。

ピット槽なめし

タンニン槽の中に皮を浸漬し濃度の薄いタンニン槽より順次濃度の高いタンニン槽に移動させて
皮を鞣していく方法です。20日~30日をかけて皮から革へじっくり鞣していきます。
「ピットヌメ」などと呼ばれることもあります。

 

ドラムなめし

ドラム槽の中でタンニン鞣しを行う方法です。ピット槽と比べ時間を短縮して鞣す事ができます。
「ドラムヌメ」と呼ばれることもあります。
一般論的に、「ドラムヌメ」はタイコの中で鞣しを行うために繊維質がほぐれやすくなりますので、 
「ピットヌメ」より柔らかく、仕上がった状態の革でも柔らかくなる傾向に有ります。